40代「疲れやすい女性」の疲れの原因


              40代「疲れやすい女性」の疲れの原因

多くの女性が、30代後半ごろからなぜか疲れやすくなったと感じるようです。

ストレス?それとも、もしかしてそろそろ更年期?など、原因がはっきりわからず正しい対処法がわからない…、そんなお悩みもあるようです。

この記事では、特に30代後半から40代以上の女性が疲れの7つの原因を解説。毎日をあなたらしく楽しめる「疲れにくい体づくり」のヒントにしてください。

女性が疲れやすい原因は数多くありますが、主な7つの原因をご紹介します。

監修:佐藤 佳代子(さとう かよこ)先生 


リンパ浮腫(ふしゅ)療法士として、多くの患者さんの治療にたずさわる。
女性の想いとライフスタイルを支える「暮らしのなかのケア」を推奨。
さとうリンパ浮腫研究所 代表/日本医療リンパドレナージ協会 顧問

女性が疲れやすい7つの原因

疲れやすい原因 睡眠不足

睡眠不足は、疲れの主な原因のひとつです。

睡眠は体を休めるために必要不可欠です。けれども、夜、仕事や家事がひと段落したあと、趣味に没頭したり、インターネットで動画やSNSをチェックしたりしてついつい夜更かし、そんなことはありませんか。

一説によると、日中、仕事や家事、育児などで忙しい方ほど、睡眠時間を減らしてでも自分の時間を確保する「リベンジ夜更かし」をしてしまいがちだそう。けれども、疲れやすさの解消には十分な睡眠がとても大切なのです。

疲れやすい原因② ストレス

ストレスも疲労を引き起こす要因です。ストレスは心身の疲れを引き起こし、体の機能を低下させます。30代後半になると、積み重なった人間関係のストレスや仕事のプレッシャーなどが原因となって疲れてしまう方もいるでしょう。

お子さんがいる方は思春期のお子さんの対応に胸を痛めたり、また、両親の病気や介護問題に直面してストレスを抱えたりする方もいるでしょう。職場の人間関係に悩んだり、SNSで目にする投稿と自分を比べてモヤモヤしたり。

ストレスは、生活する限り逃れようのないもの。ひとりでため込んでしまわないよう、SOSを出せる相手を探したり、自分なりの心のケアの方法を見つけたりすることが大切です。

疲れやすい原因 栄養バランスの悪い食事

栄養バランスの悪い食事も疲れを招く原因です。忙しい毎日では自分の食事の栄養バランスをおろそかにしがち。けれども、かたよった食事では体に必要な栄養素が不足します。

たとえば、たんぱく質が不足すると、疲労から回復する力が弱まるだけでなく、筋力が低下したり、集中力や思考力が低下したりする症状が起こりやすくなってしまうのです。

疲れやすい原因 運動のし過ぎ

適度な運動は疲労改善によいと言われていますが、運動をしすぎると疲れやすさの要因になります。

コロナ禍以降、運動不足や体重の増加に悩む方は増えています。

運動不足解消のために一念発起してスポーツやトレーニングを始めてみたものの、疲れがたまってしまって継続できない「オーバートレーニング症候群」におちいってしまう方も少なくありません。これは、疲労回復に必要な栄養と休養が十分でない場合に起こる状態です。

ご自身の体力に合った運動を、栄養と休養とを十分にとりながら続けることが大切なのです。

疲れやすい原因 生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れも疲れやすい原因です。食事の時間が不規則であったり、睡眠時間が乱れたりすると疲れを感じやすくなります。どんなに忙しくても、決まった時間に起床し、食事をとり、そして就寝する、という規則正しい生活習慣を心掛けることが大切です。

平日は忙しいので休日に寝だめをする、という方もいますが、体内時計が狂いやすくなってしまいます。疲れやすさを改善するためには、休日であっても起床時間は変えないことをおすすめします。

疲れやすい原因 自律神経の乱れ

「自律神経」という言葉を聞いたことのある方は多いでしょう。

自律神経は、自動的に体内のバランスをとっている神経で、「交感神経」「副交感神経」のふたつがあります。たとえば、気温が冬に5度になっても真夏に30度を超えても私たちの平熱が3637度に保たれているのは、交感神経と副交感神経がバランスを保っているおかげです。

また、活動的に運動をしているときには交感神経がより働き、夜寝る前にリラックスしている際には副交感神経がより働いている状態になります。

交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、疲れやすいといった症状をはじめ、だるさ、体の痛みなど様々な不調をきたします。こうした症状は人によってまちまちですし、日によって症状に波があります。そのため、気のせいかもしれないと軽視してしまう方も少なくありません。

疲れやすい原因⑦ 更年期特有の不調

一般的に、女性は45歳~55歳ごろ(閉経前後の10年間)が更年期と呼ばれます。また、医学的な定義ではありませんが、更年期に先立つ30代後半~40代前半を「プレ更年期」と呼ぶことがあります。

プレ更年期、更年期のいずれの時期も、卵巣機能の低下やそれにともなう女性ホルモンの減少が原因で、疲れやすさ、だるさ、動悸、めまいなど、人によって様々な症状が起こります。

▶次の記事では、疲れやすさの改善方法について解説します


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