フォーマルスタイル（上肢の方向け）②　～リンパ浮腫、わたしたちのリアルクローゼット～

リンパ浮腫にはおしゃれの悩みがつきもの。
ここでは、enStylers*のクローゼットの中にある愛用品、リアルクローズをご紹介します。
さあ、わたしたちと一緒におしゃれの旅に出かけましょう！
今回のアイテムのフォーマルスタイル（上肢の方向け）②は、ジャケットについて。肩や腕が気になるenStylersにはハードルが高そうに思えるアイテムかもしれませんが、逆をいえば、味方につけると強いタイプ！ジャケットを攻略すれば服選びの幅が広がります。頼れる相棒を見つけましょう。

*enStylers：リンパ浮腫とともに、自分らしくstyleをもって生きるひとたち

 

 

 

おすすめポイント＆着こなしのヒント

 

Good Point

ジャケット選びのポイントは、袖の形。今回ご紹介するのはベルスリーブです。 

 

広がりがあるので、肘より先に浮腫のある方でも着用しやすいのが特徴。 

程よいボリュームが手首や手をすっきりと見せてくれる視覚効果もポイントです。 

 

ジャケットを羽織るだけで、コーディネートが締まり、きちんと感が出せるので、 

トップスはノースリーブにしたり、ストレッチの効いた素材にしたりと、中に着るものの自由度が上がります。 

味方にすれば強いアイテムという所以はこの部分にありますね。 

とりあえずこれを羽織ればOK！な1枚を持っておきたいところ。  

 

　

Hint To Choose

“ゆったり”と“きちんと”の両方を叶えるジャケットを探すときは、「ベルスリーブ」の他に「フレアスリーブ」「ドロップショルダー」などのキーワードも有効。 

ドロップショルダーなら、腕を通しやすく、肩まわりも楽になります。 

丈が短めのボレロ風ジャケットならゆったりしていてもきちんと感があり、ワンピースと好相性。 

 

また、背中にタックが入っているものなど、後ろにもゆとりがあるタイプならシルエットカバー効果がさらにアップ。 

バックスタイルもチェックしてみてください。 

 

 

Kibi流コーデ＆アレンジ

ちょっとレトロ感もあるベルスリーブジャケット。 

今っぽく着るポイントは、ボトムのボリュームです。 

大人女子に試してほしいコーディネートをご紹介。 

 

 

ショート丈のジャケットにフルレングスのスラックス。 

ボトムのゆとりでオトナ流の垢抜け感を出したスタイルです。 

センタープレスできちんと感をつくりつつ、脚長効果でスタイルアップを。  

 

 

動きのあるプリーツワンピとあわせて、上品スタイルも少し華やかに。 

ジャケットは袖がレースのもので軽やかさを出すのも良さそう。 

透け感のある素材は、丈やボリュームがあっても重くなりにくくて◎。 

スリーブと肌の境目が見えないよう、ドロップショルダーで切り替えがあるものがおすすめです。 

 

 

Point

春は“初めまして”が多い季節でもあります。 

第一印象は「浮腫の人」ではなく「おしゃれな人」と思われたい！ 

自然にそこにあるものだから、無理に隠さず、何かの機会に話せたらいいかな、くらいでいいと思います。 

浮腫と上手に付き合って、新しい人や環境との出会いを楽しめるようなお手伝いを、ファッションを通してできればいいなと思っています。