雨の日スタイルその1 ~リンパ浮腫、わたしたちのリアルクローゼット~


              雨の日スタイルその1 ~リンパ浮腫、わたしたちのリアルクローゼット~

リンパ浮腫にはおしゃれの悩みがつきもの。
ここでは、enStylers*のクローゼットの中にある愛用品、リアルクローズをご紹介します。
さあ、わたしたちと一緒におしゃれの旅に出かけましょう!
今回のアイテムは、雨の日スタイルその1。足元がいっそう気になる雨の日。enStylersの必勝パターンを見つけて、より快適により楽しく過ごしたいところ。シューズ選びのポイントと、プラスアイテムをご紹介!

*enStylers:リンパ浮腫とともに、自分らしくstyleをもって生きるひとたち

 

吉備 悠理(きび ゆうり) 


大学医学部在籍中にリンパ浮腫患者のファッションの研究に着手。卒業後はアパレルメーカーに就職。ファッションを通じた生活支援を目標として情報発信などをおこなう。

 

 

おすすめポイント&着こなしのヒント

 

Hint To Choose

雨の日の靴といえば、王道のレインシューズ。 

足元を快適に守る機能性も、見た目も、どちらも大事にしたいポイントです。 

 

厚手のストッキングは濡れると乾きにくく、濡れたままで過ごすと、不快感や皮膚トラブルの心配もあります。 

パンプスタイプは見た目もおしゃれですが、やはり機能性ならブーツタイプ。 

少しの雨でも、レインブーツを履いておけばしっかり雨から足元を守れるので、安心感があります。 

 

ブーツタイプもデザインは多様にあるので、コーディネートに合わせられます。 

「いかにも雨靴」と思わず、トライしてみていただきたいです。 

 

 

アウトドアブランドのカジュアルなタイプから、よりシンプルでシックなカラーリングのもの、布地や革に見た目を似せたものなど、日常使いに便利なバリエーションがあります。 

普段使い用に、黒や茶のシンプルなデザインがあると重宝しそう。 

ディティールも、レースアップやバックルなど、レザーブーツなどに見られるアクセントがあると、おしゃれ感もアップ。 

 

 

Extra Item 

レインブーツと一緒に使うと、さらに快適なアイテムもご紹介。 

 

一つ目は、インソール。 

レインブーツは硬めの素材で足首を動かしにくく感じることや、靴底の硬さや薄さが気になる場合もあります。 

「デザインは好きだけど履き心地が気になる…」というときには、インソールを。 

自分の足に合うインソールを見つけておくと、いろいろな靴に使えます。 

ハーフタイプなど、形や厚み、素材のバリエーションも多いので、定番化できると便利です。 

 

二つ目は、五本指ソックス。 

レインブーツは雨からの保護はばっちりですが、気になるのが、中の湿気。 

蒸れ対策にプラスすると便利なのが、五本指ソックスです。 

 

 

スポーツ用の吸水速乾機能付きのもの、メッシュ素材を使ったものなど、機能重視でいろいろ選べそう。 

つま先なしの弾性ストッキングと組み合わせて使えば、快適かつ、指同士が擦れないように保護することもできます。着脱しやすいので、お仕事で靴を履き替える場合は仕事場では脱いでおくなど、シーンに応じて使い分けられるのもグッドポイント。 

 

 

Kibi流コーデ&アレンジ

レインブーツもきれいめに履きこなす、大人スタイルをご提案。 

 

 

ロングタイプのレインブーツはボリュームがあるので、ジャケットやトップスにもボリュームやアクセントを持たせるとグッドバランス。 

さらに、普段は脚が見えるのが気になるミドル丈スカートやワンピースも、レインブーツと合わせることでカモフラージュでき、いっそう素敵に着られるかも。 

ロングブーツタイプはパンツスタイルとも相性良し。いわゆるロングブーツより履き口が広いものが多いので、パンツ裾をブーツにインしたり、バミューダパンツと合わせたりして、ハンサムにまとめるのもおすすめです。   

 

 

ロングブーツタイプよりも気軽に履くなら、ショートブーツタイプ。 

コーディネートのしやすさでおすすめなのは、サイドゴアタイプです。 

ゆるめのソックスを覗かせてアクセントにしつつ、足首のホールド力をアップするのも◎。 

 

 

Point

雨だからおしゃれできない…と思ってしまうことは誰しもありますが、雨の日には、雨の日ならではのおしゃれがあります。お気に入りのレインブーツを見つけて、快適さをキープしつつ、雨の日スタイルを楽しんでほしいです。

 

 

吉備 悠理(きび ゆうり) 

健康科学に興味を持ち2016年に東京大学医学部健康科学科に進学。看護学を専攻。服飾サークルに所属するなどファッションへの関心も高く、看護分野におけるファッションの意義を考え始め、医学看護学の枠にとらわれない形でファッション×看護に取り組むために、卒業後、アパレルメーカーへ就職。ファッションを社会生活における重要なツールと捉え、ファッションを通じた生活支援を目標として情報発信などを行う。 大学時代、がん看護の授業で出会ったリンパ浮腫の写真に「むくんだらお洋服はどうすれば良いの?」という素朴な疑問を抱き、リンパ浮腫患者のファッションの研究に着手。卒業研究では、自身でイラストと文章を作成し「リンパ浮腫とうまくつきあうスタイルブック」を開発した。研究論文は「リンパ浮腫管理の研究と実践」第8巻1号に掲載。

「リンパ浮腫とうまくつきあうスタイルブック」

「リンパ浮腫管理の研究と実践」

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