「医療用弾性ストッキングは血流が悪くなる」の誤解


              「医療用弾性ストッキングは血流が悪くなる」の誤解

MAEÉ(マエエ)のコンプレッションシリーズ(ストッキング・タイツ)は、リンパ浮腫や下肢静脈瘤、慢性静脈不全などの患者さんの治療に使われている医療機器ですが、病気でなくても、立ち仕事などで脚のむくみが気になる職業の方や、運動不足や冷えなどによる、日常生活でのむくみが気になる方にも使っていただける商品です。 

実は、お客さまから時々「医療用の弾性ストッキングは圧力が強すぎるので一般の方は使えないと聞いたのですが?」というご質問をお寄せいただくことがあります。 

本記事では、その疑問にお答えします。 

※特定の疾患など使用禁忌に該当するかたは医療用弾性ストッキングをご使用いただけません。ご使用前に必ず添付文書をお読みください。

 

40hPa以上の圧力は血流障害を招く」の誤解 

平成23年4月8日に国民生活センターから「加圧を利用したスパッツの使い方に注意!」という通知が発表されました。 

 この通知では、国民生活センターに2005年以降2011年1月末日までに寄せられた、加圧を利用した衣服に関する102件の相談について記載されています。102件のうち、スパッツ、下着、ソックス、ストッキングといった下半身用の衣類に関するものは73%でした。 

 この通知には、以下のような記載があります。

衣服圧による身体への影響については、適度な衣服圧が皮下脂肪の揺れを抑えて運動しやすくなる機能を持つ一方で、衣服圧が四肢にかかると皮下の毛細血管や動静脈が圧迫され、40hPa以上の衣服圧が大腿部や膝に加わるとうっ血状態を招き、血流障害を招く、との報告がある。

「加圧を利用したスパッツの使い方に注意!」独立行政法人国民生活センター(平成23年4月8日)

つまり、衣服による40hPa以上の圧力(衣服圧)が太ももやひざにかかると血流障害の原因になる、ということです。 この部分を読んで、最大43hPaの圧迫圧を持つMAEÉのコンプレッションシリーズは血流障害の心配があるように思う方もいらっしゃるようですが、実はそれは誤解です。

40hPa以上の圧力がかかると血流障害のおそれがある(※)のは、太ももとひざについてです。 

※医療者の管理下で使用するリンパ浮腫などの病気治療用の弾性ストッキングには、太ももやひざに40hPa以上の圧迫圧のかかる商品もあります。

MAEÉのコンプレッションシリーズでは、最大圧迫圧である43hPaは足首のみで、ふくらはぎは最大34hPa、太ももは最大22hPaと、脚のつけねに近づくにつれて圧迫圧はなだらかに低くなっていく構造です。

MAEÉの圧迫圧は、血流障害の原因になると言われている「40hPa以上の衣服圧」には該当しませんので、安心して履いていただけます。

 

正しいサイズを選べば一般の方も医療用弾性ストッキング着用はOK

弾性ストッキングを着用する際に大切なことは、ご自身に合った正しいサイズを選ぶことです。弾性ストッキングは本来、つま先、かかと、ひざ、といった体のパーツがストッキングの正しい場所にフィットすることでむくみ解消・予防効果を発揮するものだからです。 

「着圧」「加圧」を謳った商品のなかには、単に小さく編んで締めつけているだけの商品や、人体の構造を考慮せず体にフィットしない商品などもあります。そういった商品の場合、医療用でなくとも、場合によっては医療用以上の圧迫圧が局所的にかかる可能性があるので注意が必要です。 

 正しいサイズ、そして人体の構造を考えて作られた商品であれば、病気でない方でも医療用の弾性ストッキングを着用いただけます。

つらいむくみにお悩みの方こそ、医療用弾性ストッキングのむくみ予防・改善効果を体感していただきやすいはずです。

ご利用者のお声 

「立ち仕事が多いのですが、MAEÉを履き始めてから、夜になっても足がむくみません。​ 今まで寝るときに履いていた着圧ソックスが要らなくなりました」(30代女性)​ 

 「2年間使い続けていますが、破れたり毛玉ができたりしません。よいものを長く使えて、大満足です」(50代女性) 

むくみにお悩みの方は、より軽やかな毎日のためにぜひ医療用弾性ストッキングを試してみることをおすすめします。


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